2016年4月28日木曜日

ミツバチの羽ばたき

写真を仕事にしていると、色んな被写体を撮ることになる。
誰もが知っている有名人や農夫や料理人、芸術家やただの人のこともある。
人物ばかりではない焼き物や工業機械、楽器、建物、なんでもありだ。

その中でも一番小さい被写体がミツバチではないだろうか。
銀座でミツバチを養蜂しているとのことでミツバチを撮ることになった。
なかなかの働き者の彼らは簡単には撮らせてくれない。
あっちの花こっちの花と飛び回っている。辛抱強く粘るしかない。
3時間ぐらいは撮っていただろうか、その中の1枚。

ミツバチが集めてくる蜜は花によって香りも味も違う。
味見さえてもらった桜の蜂蜜は美味しかった。

毎回、色々なものに出会う。その度に発見がある。
どんな小さなものにも美はある。懸命に生きている。
そのことに触れるたび感動する。
写真はその瞬間、瞬間を切り取ることで世界をコレクションしているみたいだ。

さて、次は何を撮ろうか。

                 YN